洋食のテーブルマナー

結婚式に招待されたら洋食をスマートにいただきたい

結婚式にお呼ばれした時、慣れていないと洋食の食べ方に戸惑います。
何度もお呼ばれして、社会人としてこうした経験が多くなっていくと、次第に洋食のマナーを覚えていきますが、最初のうちは隣の人を見ながらおどおどと食事するという事が多く、のどを通ったのかどうかも分からないくらいです。

結婚式にゲストで出席させていただく時、洋食のマナーなどをしっかり理解していると安心ですし、新郎新婦の親類の方々もスマートな友人が多いのねと一目置いてくれますので、新郎新婦に恥をかかせるという事もありません。

お席の座り方・ナプキンの使い方

洋食、フルコースの場合、テーブルのお席に着く時、椅子を引いてもらったら基本的には左側から椅子とテーブルの間に入り、立つときにも椅子の左側から立ちます。
右が上位という洋室のマナーがありますので、右を避けるのです。

お席に着くとナプキンがお皿の上にありますが、即ナプキンを広げるという事はしません。
主賓がナプキンを広げてから広げる、というのがマナーです。
それが見えないという場合には、オードブルが運ばれてくる直前に広げるとスマートといわれます。

もちろん子供の涎掛けのように利用するのではなく、膝の上に折り目をお腹側にしておいて利用します。
またナプキンは口、指先を拭くときに利用するもので、グラス、カラトリーについた口紅を拭きとるなどの場合利用しません。
この場合、指でグラスについた口紅をすっと滑らせるように取り、ナプキンで指をぬぐいます。

自分のハンカチ、またティッシュなどを利用される方がいますが、それは「このお店のナプキンは汚いから利用できない」といっているのも同然となるので気をつけましょう。
ナプキンで口、指先をぬぐう時には、折り返してあるナプキンの裏側を利用します。
こうする事で膝に置かれているナプキンに汚れた部分が見えないので清潔なイメージを保てます。

一番迷う人が多いのがカラトリーの使い方

ナイフ、フォーク、スプーンなどをカラトリーといいます。
お皿を中心に、その左右に並んでいます。
こんなにたくさんあってどこから利用するの?と迷ってしまう方もいますが、ルールは、「いちばん外側から順番に利用する」という事だけです。

もしも順番を間違えたという時でも、手を軽く上げウエイターを呼び、新しいものを貰えばいいのです。
カラトリーを床に落としたという時は、自分で拾わずウエイターを呼んで拾ってもらい、新しいものと交換して貰います。

食事の途中ナイフとフォークを置く時には、皿の左側にフォークの背を上にしておき、皿の右側にナイフの刃を内側に、八の字におきます。
こうする事で食事の途中、という事になります。
食事が終わったら皿の上に縦、若しくは斜めにフォークの背を下に、ナイフの刃を内側にして平行におきます。
こうする事でウエイターは食事が完了したものとしてお皿を下げてくれます。