中華のテーブルマナー

意外に知らない中華料理のマナー

中華料理というと、フレンチや和食よりも気軽にいただけるというイメージをお持ちの方も多いです。
大皿料理をみんなでいただくので楽しいイメージがありますが、実はれんげ、箸等のマナーがしっかりあるのです。

結婚披露宴でも最近、中華料理を大皿からとって頂くという機会が多くなっていますので、中華料理のテーブルマナーも社会人としてしっかり覚えておきたいものです。
それほど難しいことはないので、基本だけでもきちんと押さえておくといいでしょう。

お箸、食器のマナーが違います

和食と同じようにお箸を利用しますし、同じような食器を利用します。
でもそのマナーは全く違うものなのです。
中華料理の場合にはお箸を真横に置くと「ごちそうさまでした」という意味になるので、食事の途中は縦に置きます。

れんげをスプーンのように持つ方もいますが、れんげは溝に人差し指をいれてそれを親指と中指で挟むように持つ、というのが正解です。
スープを飲むなどの際も、お料理を口に運ぶときにも、れんげを真横に利用するのではなく、ななめに口に当てて利用します。
れんげを全部口の中に入れてしまう方もいますが、これはマナー違反です。
麺類を頂く場合には、れんげに麺をとって頂くことでスマートに見えます。

食器ですが、基本的に持ち上げない、という事を理解しておきましょう。
中華料理では箸、れんげを口に近づけ、和食を頂くときのように食器を持ち上げて使うという事はありません。
これは汁物にもいえることで、れんげでいただきます。
食器類で持ち上げていいのは湯飲み茶わんのみです。

お皿については何枚使っても構いません。
味が混ざらないようにお皿は取り替えて利用しましょう。
また和食器の場合、食器に傷がつくなどの理由で利用した皿を重ねるという事はしませんが、中華料理は重ねても大丈夫です。

飲む機会が多くなった中国茶

フレンチの後にはコーヒーがふるまわれることが多いのですが、中華料理の場合、中国茶がふるまわれることが多いです。
中国茶の場合、油が多い食事をすっきりいただくという事で、食事の最中から出されます。
湯飲み茶わんを茶たくごと持ち上げ、右手で蓋をずらすようにして頂きます。

茶葉がお茶碗にそのまま入っている事が多いので、その茶葉が口に入らないようにするために、このようにして飲むのです。
お茶をもう少し飲みたいなと思うとき、急須の場合、ふたを少し右にずらしておくことで、お代わりをくださいという意味になります。

こうしたマナーを覚えておくと、本格的な中華料理を結婚式場等でふるまわれた際、恥をかくこともありません。
結婚式場でスマートな食事ができるように、こうしたマナーをきちんと覚えておきましょう。