結納の基礎知識

簡易式や食事式が一般的

結婚の約束をすると、結婚式の前に結納という儀式を行うことになります。
これは正式に婚約しましたと言う儀式のことで、伝統にのっとって行うなら女性の自宅で開催して結納品を交換するなど様々なルールやマナーがあり、地域によって異なります。
現在でもそうした伝統に基づいて結納を行うカップルはいますが、多くの場合には両家の顔見せとして食事会とか簡易式にする家庭が増えていて、結納の品なども準備せずに行うケースが増えています。
両家で話し合って食事会にする場合だと、ホテルやレストランなどで食事をするだけなので特別な結納の流れや儀式みたいなものはありません。
もしも結納もできるだけ正式に行いたいという場合には、結婚式場で結納パックなどが提供されていることがあるので、そうしたものを利用するという方法もあります。

結納の目的は、婚約を正式なものにするのと同時に、両家が顔を合わせることです。
結婚式のようにゲストを大勢招待するわけではなく、新郎新婦とその両親が一般的です。
親戚などは出席する必要はありませんが、もしも祖父母とか兄弟姉妹なども出席したりして人数が4人以上になってしまう場合には、あらかじめ相手側に事前に連絡しておくのがマナーです。

時期は挙式の半年前

結納を行う時期については、挙式の4か月前から6か月前ぐらいが一般的です。
ブライダルというおめでたいイベントに関する儀式なので、新郎新婦の家族と話し合いながら吉日を選びましょう。
大安や友引でもOKですが、結納の場合には吉日がベストの暦となります。

結納の際の服装ですが、男性はスーツ、女性の場合にはワンピースもしくは和服などが良いでしょう。
家族が和装で出席しても問題ありませんが、事前に話し合って親の服装はできるだけそろえたほうが良いかもしれませんね。
これは正式に結納の儀式を行う場合でも、家族間の食事会にする場合にも共通するマナーです。

かかる費用は?

結婚式でまとまった費用がかかってしまうのに、その前の結納でも費用がかかるとなると、新郎新婦にとってはお金の計算で不安になることでしょう。
結婚式場の結納パックを利用した場合でも、結婚式の時ほど費用はかかりません。
結納金や結納返しなどにかかる費用を除けば、10万円~15万円程度が一般的ですし、結納品を準備する場合には別途で15万円~20万円程度がかかることになります。

一方、正式な儀式ではなく両家の食事会にする場合だと、食事にかかる費用のみなのでリーズナブルです。
飲食代にかかる平均は2017年現在で6万円~8万円程度が多いようですね。
食事会の場合には、結納金や結納返しなどはありませんが、婚約記念品として婚約指輪や女性からは時計などが贈られます。